「ご家族の言葉に支えらえて」

Vol. 026平成28年12月

■職種:
介護福祉士
■勤続年数:
9年

ケアセンターけやきの開設時より勤務し、まもなく10年になります。この10年の中で、二人のご利用者がとても心に残っています。W様は平成19年の開設時に入居され、平成28年3月に逝去されました。認知症による徘徊のためグループホームに入所しました。入所後は、職員と歩いていました。歩いている時は、厳しい表情ですが、一緒に座って話をしていると、多くの笑顔が見られました。ご家族も、当初は硬い表情でしたが、年月が経つうちに、穏やかな表情になり、息子様は毎日朝食の介助をされるようになり、日々職員とコミュニケーションをとっていました。平成28年3月ご逝去され、その際、「心残りないくらいに孝行できました」と言われ、この仕事をしていてよかったと強くやりがいを感じました。

またもう一人S様は、介護に拒否が強く暴力・暴言がたくさんありました。なぜか私とは気が合いよく話をして頂きました。平成28年5月にご逝去された時、ご家族から、「Tさんの事を信頼していたようです。Tさんを息子の様に思っていました。」と言われました。それがとても嬉しく、介護の仕事をしていくうえでの大きな支えとなっています。

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