私は竹川病院に入職して12年目になります。入職時は療養病棟に勤務しており、多くの患者さんとの出会いがありました。当初は仕事に慣れず戸惑った事もあり、患者さんの対応に悩んだ時期もありました。ある日、いつものようにお茶を入れ声掛けしていると、患者さんから「いつもありがとう」との声が聴けるようになり、それから徐々にコミュニケーションが取れるようになりました。何事にも誠心誠意努めれば、患者さんに受け入れられ、喜びさえ感じることができます。その努力が自分自身の成長に繋がっていると思います。

現在は、回復期の病棟で勤務しておりますが、環境の変化による大変さを経験し、患者さんにとって環境が与える影響の大きさを改めて実感しました。また合同カンファレンスに参加することでケアワーカーとしての発言の機会が増え、多職種とチーム一丸となって在宅に向けてADLやQOLを向上させていく過程に"やりがい"を感じています。

十数年経った今でも、あの時の患者さんからの「ありがとう」は忘れられません。自分の原点としてこれからも精進していきたいと思います。