仕事のやりがい

Vol.050
2019.02
看護師
勤続年数: 6年

その人らしさを大切にする看護

私は以前、集中治療室に勤めていました。回復期病棟とは様々な違いはありますが、以前の職場と竹川病院との一番の違いは身体抑制をしないことでした。身体抑制は患者さんの尊厳を傷つけ、せん妄や不穏の悪化の原因となることを知識では理解していましたが、実際の現場で抑制をしないようにするためにはスタッフの並々ならぬ努力が必要です。

急性期病院で身体抑制をされていた患者さんが入院してきた時は慎重に環境調整を行い、どのような時に動きたくなるのかを細かく観察します。そうすることで、一方的に行動制限していては見えなかった患者さんの訴えや不安・思いを知ることができました。多忙な業務のなかで患者さん1人1人の行動を尊重するのはとても難しい事です。

しかし、患者さんのその時その時の思いを尊重することこそが傷病により損なわれたその人らしさを取り戻すための第一歩となるのではないかと私は思っています。そして他職種と連携しその手助けをすることが今の私のやりがいです。