仕事のやりがい

Vol.055
2019.08
介護福祉士
勤続年数: 10年6ヶ月

教わる立場から教える立場へ

私は竹川病院に入職して約10年が経ちました。入職する前も介護の仕事に携わっていましたが、重症度(要介護度)の高い患者さんに対する全介助での移乗・入浴・食事介助・下着交換などの経験がほぼないに等しい状態だったので、最初は私が患者さんのケアが出来るか不安で仕方がありませんでした。
そんな中、病棟内の雰囲気はいつも明るく活気があり、患者さんやそのご家族のことについて考えながらケアしている姿を見てこの仕事に対するやりがいを感じ、「出来ない事は出来るようになりたい」「一つ一つ学んでいきたい」と思い、先輩介護士や看護師に指導して頂いたことを今でも鮮明に覚えています。

今年度に入って、私は新入職員や外国人実習生の教育指導に携わるようになりました。一日を通して振り返りを行う際、患者さんの移乗が上手く出来ない事や、下着交換・入浴介助で時間がかかってしまうこと、接遇についてなどの悩みや相談を受けます。外国人実習生に技術を指導するにあたり文化や生活スタイルの違いを理解し、説明している内容が上手く伝わらない時などは表現方法を工夫してみたりと毎日忙しく過ごしています。

仕事を教わる立場から教える立場となり、新入職員が抱える悩みや教育指導する先輩方の悩みや苦労も理解出来るようになりました。日々少しずつ成長する姿を見るのは本当に嬉しく思いますし、私自身まだまだ学ぶべきことが多くありますが、「患者さんと接するのが楽しい」と笑顔で話す職員の成長を病棟スタッフ全員でサポートすべく取り組んでいければと思っています。