仕事のやりがい

Vol.075
2021.06
作業療法士
勤続年数: 3年3ヶ月

憧れの作業療法士に

私は中国籍の作業療法士です。作業療法士になることを夢見て言葉もままならないまま日本にやってきました。必死に勉強し専門学校に入学。そして国家試験も合格することができました。竹川病院に入職し、この春で3年目を迎えます。母国の文化や生活スタイルが違う中で働くことは外国人の私にとって日々チャレンジでした。日本語で職員や患者さんとコミュニケーションをとること、日本語で書類を書くこと、私が患者さんのリハビリができるのか不安しかない日々でした。慣れない環境の中で、遅くまで残ったり、うまくいかないことも多くありました。でも、先輩たちがそんな私に寄り添ってくれて、業務を一つ一つ丁寧に教えてくれたり、悩みの相談に乗ってくれたり、自分も試行錯誤をしながら日々少しずつ成長していることを感じることができています。

作業療法士は病気やケガを抱えている患者さんの身の回りのことから家事や復職まで生活に深く関わっています。あの時夢見た作業療法士にはまだ遠いかもしれません。しかし、患者さんが元気になって家に帰っていく様子や喜んでくれることが今の私の「やりがい」です。たくさんの患者さんと関わることで日本語の理解を深め、日本の文化を知ることができました。また、中国文化が好きな患者さんもいらっしゃって、中国語で話したり、調理練習で中華料理を作ったり私しかできない文化交流も少しずつ行えて来ました。これからも初心を忘れずに、積み重ねた経験を活かしながら広く活躍できる作業療法士になりたいと思っています。