仕事のやりがい

Vol.120
2025.06
管理栄養士
勤続年数: 5年9ヶ月

「生活に戻る力」を栄養面から支えられるよろこび

回復期病院で働く中での最大のやりがいは、患者さん一人ひとりの「生活に戻る力」を栄養面から支えられることです。急性期を脱した患者さんが、再び日常生活を取り戻すための大切な時期に関わることができるのは、回復期病院ならではの魅力だと感じています。
当院は直営体制のため、厨房業務から個別栄養管理など管理栄養士としての専門性を幅広く発揮できる環境にあります。特にチーム医療の一員として、医師・看護師・リハビリスタッフと連携しながら、患者さんの栄養状態の改善を支えることにやりがいを感じています。
また、管理栄養士の役割として、患者さんの体格や年齢に合わせた栄養管理を行い、リハビリにつなげていく支援も重要です。最初はなかなか食事が進まなかった患者さんが、少しずつ食べられるようになり、栄養状態が改善していく過程を見守れることは、この仕事ならではの喜びです。退院が近づく頃には、笑顔で「おいしいよ」と声をかけてくださる姿に出会えることが、何よりの励みであり、この仕事に対する大きなやりがいです。
さらに、病院全体のコスト意識も踏まえながら、栄養価を確保した上で効率的な食材の活用を心がけた献立作成や発注業務にも取り組んでいます。限られた予算の中でも、患者さんの嗜好や季節感、食べやすさに配慮し、満足度の高い食事を提供できた時には、調理スタッフと喜びを共有することができ、達成感があります。