仕事のやりがい
Vol.122
2025.08
理学療法士
勤続年数: 5年6ヶ月
目標を達成すること
人が最もやりがいを感じる瞬間とは、目標を達成した時だと私は思っています。私が理学療法士の仕事を通じて特にやりがいを感じるのは、患者さんがリハビリの目標を達成し、笑顔で退院される姿を見たときです。加えて、「ありがとうございました」「あなたが担当で本当に良かった」といった感謝の言葉を直接いただけた時には、胸が熱くなり、この仕事に就いて本当に良かったと心から感じます。
患者さん一人ひとりに異なる生活背景や価値観があり、時には思うように意思疎通ができず、コミュニケーションに苦労することもあります。しかし、そうした中でも、患者さんと丁寧に傾聴や対話を重ねながら目標を共有し、一緒に困難を乗り越えていくことで、少しずつ信頼関係が築かれていきます。そして最終的に目標を達成できたときには、まるで自分自身のことのように嬉しく、理学療法士としてのやりがいや誇りを強く実感します。こうした経験を重ねる中で、私は「ただ身体機能を回復させるだけでなく、“その人らしい生活”を支えるリハビリとは何か」を常に問い続けています。患者さんの声に真摯に耳を傾け、その人がその人らしく暮らしていけるよう支援することこそ、理学療法士に求められる本質的な役割だと感じています。