「生活期リハビリを通じて、ご利用者の笑顔をつくっていきたいです」

Vol. 021平成28年7月

■職種:
理学療法士
■勤続年数:
3年

回復期病院から通所リハビリテーションセンターに異動し、生活期のリハは身体機能に大きな変化はみられにくく目標の立案も難しくとても悩んでいました。ある夏の終わり、私が担当していた片麻痺の女性のご利用者から相談を受けました。

「どうにかして、また編み物できないかしら?」

そのご利用者は麻痺している手が上手く使えず棒編みもかぎ編みもできませんでした。私は何か方法はないか調べました。そこで見つけたのがペットボトルを使用したリリアン編みでした。リハの中でリリアン編みの練習を行いマフラーを編むことができました。「また編むことが出来た。」とイキイキとした笑顔で喜ばれました。以前は麻痺をしている上肢を使用しなかったのですが、積極的に使用できるようになってきました。そして、1年後、麻痺の程度は大きく変わりませんでしたが上肢の動きが良くなりかぎ針を使用して編むことが出来るようになりました。私は、この経験から生活期のリハの中で身体機能に大きな変化はみられなくても、趣味活動の再開など生活の質を高めることができるという事を再認識しました。また、利用者さんの生活の質を高め、笑顔を引き出せるよう日々の業務を頑張っていこうと思います。

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